水中音響学 改訂 mobiダウンロード
水中音響学 改訂
本, Robert J.Urick
によって Robert J.Urick
3.9 5つ星のうち 2 人の読者
ファイルサイズ : 23.74 MB
内容紹介 近年の海洋音響技術の発展はめざましく、海底、地層の探査、海洋調査、水産、生物音響などの分野で多くの成果をあげている。わが国は資源の乏しい島嶼国ではあるが、幸い200海里領域である排他的経済水域は国土面積の約10倍(世界第6位)に達し、広大な未知の世界が拡がっている。 将来、この海洋を拓きそこから大きな恵みを得ることができる。また水の惑星といわれている地球は海洋に膨大な熱量を蓄え、気候変動のメカニズムを支配している。この海洋を知るためには水中音響技術はなくてはならぬ道具である。日本の水中音響技術を更に発展させることと、水中音響技術にかかわる若い研究者・技術者を育成することが日本の存亡にもかかわるといっても過言ではないと考える。 しかしながら学際的な学問分野である水中音響工学に関しては一般にはなじみが薄く、学生諸君や海洋関連の仕事に携わっている若い技術者に、取り組みやすい教科書的な参考書が少ないのが実情である。本書は米国の水中音響の第一人者であったR. J. Urick が1967年にそれまでの研究成果を集大成し、実務的入門書として世に出したものであるが、その後改訂が加えられ1983年の第3版まで発行されている。 このたびその邦訳本が装いもあらたに出版されることは学生や若い技術者に格好の入門書となるであろう。 「推薦のことば」から 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) Urick,Robert J. 米国海軍無線・音響研究所(NRSL:NELの前身)にシビリアン(科学者)として入所。引き続き機構改革などにより、NRL、ORLおよびMDL(1978年時のNCSL)の水中音響関係部門に勤務。最後はNSWCの主席研究者(Senior Research Physicist)。この間、約30年間にわたり一貫して水中音響に関する研究に従事 三好/章夫 1964年、九州大学大学院修士課程(造船)修了。同年、三菱造船株式会社・長崎造船所(現在の三菱重工業株式会社)入社。下関造船所および神戸造船所にて船舶の設計に従事。この間「白鳳丸」、「みらい」などの海洋研究船の建造に携わる。日本船舶海洋工学会会員 新家/富雄 1990年、東海大学大学院海洋学研究科海洋工学専攻修士課程修了。同年、沖電気工業株式会社入社。1991~1994年と1997~2002年、海洋科学技術センター(現在の独立行政法人海洋研究開発機構)出向。この間、「海洋音響トモグラフィ」をはじめとする水中音響技術を用いた海洋物理観測手法などの研究開発に携わる。2003年、株式会社システムインテック移籍。移籍後、水中音響技術を用いた海産哺乳類の調査手法などの研究開発に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ファイル名 : 水中音響学-改訂.pdf
以下は、水中音響学 改訂に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
水中音響学に関しては、翻訳を含め日本語で書かれた書物はほとんど無く、洋書に頼らざるを得ない。このような現状の中、これから水中音響学を学ぼうとする学生にとって、本書は貴重なテキストである。内容はやや古く、最新の音波伝播について学びたい人には物足りないかも知れない。また、軍事(海軍)関係の記述が多いのが特徴であるが、内容は80年代以前のものであり、注意が必要である。水中音響を研究している我が国の大学•機関の数を考えれば、このような良書が安価で入手できることは奇跡的であると言える。
0コメント