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日本におけるコーンインダストリーの栄枯盛衰

, 高山 悠

によって 高山 悠
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本の紹介 日本のでん粉供給量の約9割を占めるコーンインダストリー(コーンスターチ産業)は、1950年に日本食品化工㈱が愛知県の半田市で、コーンから湿式処理法によりコーンスターチ(でん粉)を製造したのが初めてである。以後70年を経て生産者も11社14工場に、市場規模も4,000億円にまで発展し、今や砂糖産業を凌ぐまでになっている。 その上昇も2000年を境にして、相次ぐ不祥事とコーン製品に対する逆風から、生産量が10%ほどの減少を見せている。コーンスターチは、コーンを原料とした食品素材であるが、その3分の2を占める糖化用(異性化糖、水あめ、ブドウ糖など)以外にも、ビールや製菓用素材などの食品向け、さらには製紙・段ボールなどの非食品工業用など多岐にわたり、日本経済の底辺を支える重要な産業とされている。ところが、産業分類項目では、砂糖、小麦粉のような独立した産業にはならず「その他食品」扱いにされ、今回のTPP交渉でも聖域5品目として、砂糖製品の裏方として貿易自由化の対象外とされた。 でん粉産業といえば、コーンスターチ産業であり、糖化産業といえばコーンスターチ産業を指すまでになったとはいえ、その陰には国内農産物の保護と、その費用を背負っている川下ユーザーの値下げ圧力とのハザマにあって、その将来は決して明るいものとは言えない。 コーンスターチの栄枯盛衰を眺めて70年、コーンインダストリー発祥の地アメリカではコーンスターチはバイオエタノール産業に変貌している。日本でのこの産業の発展と衰退の流れを見るにつけ、でん粉産業が一人前として認められるためも、経営環境の過去と現状、さらにはその将来像までも認識・発信し、社会の関心度を向上させる必要性を感じている。この業界に携わる日本人ばかりでなく、英訳をつけることで世界中のでん粉産業に関心を持つすべての人にとって有益な書となることを願っている。著者の紹介 高山 悠は、1959年から1994年までの35年の間この業界に籍を置き、コーンインダストリーの発展に尽力した。退職後は、趣味で初めた「物書き」を通じて、登山、小説、株式投資など、多方面で著書を残しているが、最近では、株のSNSなどに投稿した企業分析が評判となり、町のアナリストとしての評価も高い。本の履歴2019年1月 アマゾンインターナショナルより「日本におけるコーンインダストリーの栄枯盛衰」刊行
日本におけるコーンインダストリーの栄枯盛衰を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
食品・製紙段ボール・医薬工業等幅広く利用されている。コーンインダストリーの供給サイドから見た観点で分かりやすく説明されている。海外ではエタノール原料として伸び、燃料に使われているが、日本では機能性食品・医薬分野においてのの伸びも期待できる。将来の大化けを期待できる分野になることを期待したいが。ご一読をお勧めする。

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