生き方としての俳句―句集鑑賞入門本ダウンロード
生き方としての俳句―句集鑑賞入門
本, 岸本 尚毅
によって 岸本 尚毅
4 5つ星のうち 3 人の読者
ファイルサイズ : 19.45 MB
内容(「BOOK」データベースより) ふつうの暮らしを送っている人間にとって、俳句を詠むことにどんな意味があるのか。虚子門(「ホトトギス」)の俳人たちの生き方とその句集に俳句表現の秘訣をさぐる。句集鑑賞の新しい手引書。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 岸本/尚毅 1961年岡山県生まれ。波多野爽波に師事。「天為」「屋根」同人。句集『舜』により第16回俳人協会新人賞、『俳句の力学』により第23回俳人協会評論新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ファイル名 : 生き方としての俳句-句集鑑賞入門.pdf
生き方としての俳句―句集鑑賞入門を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
虚子門の俳人36人の句集を鑑賞しているうちに、おのずと近代の写生句の到達点が見えてくるような本。といって、ものものしい研究書ではなく、語り口はあくまでやわらかい。「客観写生はたんなる方便ではなく、俳句を通して狂気を制御し、凝縮された狂気を一句に結晶させる方法論である」と著者は言う。俳人にかぎらず、人間は多かれ少なかれ自己の内側に狂気を秘めている。俳句の好みは人それぞれだろうが、疲れた時は日常を無造作に切り取った叙景句を読むと気持ちが安らぐ。時代を超えて読者を得るのはそういう句だろう。別にドラマチックな人生を送っていなくても、佳句は生まれる。本書のなかに「俳句という短い詩形では、匠気よりも、堅実さのほうが飽きの来ない作品を生みます」という一節がある。「俳句」を「人生」に置き換えてもよさそうだ。奥の深い本である。
0コメント