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京都珍百景 (らくたび文庫)

, コトコト

によって コトコト
4.6 5つ星のうち 2 人の読者
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内容(「BOOK」データベースより) 1200年の歴史が現在へと一直線に続く街、京都。そして、伝統と上手に折り合いをつけながら常に変化し続ける街、京都。そんな京都の魅力をテーマごとに小さく可愛くまとめました。
京都珍百景 (らくたび文庫)を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
当たり前に見ている光景も視点を変えれば、珍百景になるわけです。表紙の「金戒光明寺」(黒谷さんの方が、馴染みがありますが)の「アフロ石仏」は、「五劫思惟阿弥陀仏」と言い、螺髪に特徴があります。大きな墓所の階段のそばに祀られていますので、本書の刊行で名所になるのかもしれません。56ページの見開きに解説がありました。「ビルにめり込む鳥居は新京極通の発展の証」はその通りで、珍しい光景でしょう。結構知られている景観でもあります。先日放送の「ブラタモリ」でも紹介してありました。テレビ放映のように、できれば鳥居がどのように店の中に入っているのかをお店の中から映してもらえれば、もっと興味が増したのではと思います。26ページの「京都最古級のビルはクリエイターの住処」の記事ですが、昭和35(1960)年建設のビルを「京都最古級のビル」と評するのは無理があります。記載内容はともかくとして、昭和35年以前のビルは、京都に相当数にあると言えるでしょう。例えば、四条大橋西詰に建っている「東華菜館」は、ヴォーリズの設計ですし、1926年竣工のビルです。四条大橋東詰の菊水ビルも同じ年の建築です。丸太町通に面しており鴨川傍に建つ「旧京都中央電話局上分局(京都市登録文化財)」は1923年建築ですし、西陣電話局本館(NTT京都中支店西陣営業所)は1921年建築です。戦前の建物は無数にあるという状況ですから。裏寺にある「静32p」の内部は懐かしかったですね。本当に学生時代にお世話になりました。本書の一文をご紹介してその珍風景を思い浮かべて下さい。「居酒屋『静』。大正期の創業というこのお店には、入った人が必ず驚く特徴がある。なんと、客が書いたと思われるさまざまな落書きが、壁という壁にびっしりとあるのだ。その様は、もはやアートの域に達しているといっても過言ではない。どれが最初の落書きか、店主ですら定かではないらしい。最も古いと思われるもので東京オリンピックが開催された年である“1964年”の銘が残されている。」という景観が映し出されていました。「蚕の社」の3基の鳥居は確かに特異な形状です。ミステリースポットとしても有名な神社ですので、もう少し掘り下げた解説もほしかったところです。広隆寺旧境内の端に位置する「蚕の社」ですので、「三柱鳥居」の珍しい形状は、掘り下げて調べる価値は大いにあります。文庫の誌面でそれを求めるのは酷かもしれません。103ページには「かつて四条通には川が流れていた」の記述は知りませんでした。何時頃暗渠になったかが書かれていませんでしたが、できればその経緯を知りたかったですね。「珍しい神の使い大集合」は面白い企画ページでした。狛犬のかわりに干支に登場する動物がこれだけ寺社を守っているわけで、ユニークな取り上げ方でした。参考になります。

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